MAZDA BLOG
2018.9.12

初代「ロードスター」レストアサービス:第1号車が納車されました!!

マツダが2017年8月に発表し、2018年から開始した初代「ロードスター」(NA型)のレストア事業。

お客さまに末永く大切に乗り続けていただける環境作りを目的として、現在「レストアサービス」と「パーツ再供給」の2つを展開しています。

マツダ NAロードスター レストア

そのうち、お客さまの車両をお預かりし、約2カ月をかけてオリジナルに近い状態にクルマをリフレッシュする「レストアサービス」。その第1号車が、ついに完成しました!

 

記念すべき第1号車として、この8月上旬に納車式を特別に実施させていただきました。その様子を、オーナーご夫妻のお話とともにご紹介します。

 

レストアサービス第1号車となった「ロードスター」オーナーの西本 佳嗣(にしもと けいじ)さまと、奥さまの西本 眞里美(にしもと まりみ)さま。

企業を退職後に移住した広島県尾道市でトマト栽培をされていましたが、最近引退され、趣味のクルマに乗る時間が増えたそうです。

マツダ NAロードスター レストア
西本 佳嗣さま(左) 西本 眞里美さま(右)

 

「少し傷み始めていたので、『そろそろレストアを』と検討していました。すると、ちょうどマツダがレストア事業を始めると新聞で知り、応募しました。」(佳嗣さま)

そして、約40名以上の応募者から最初に選ばれた西本さま。第1号車になったことは、契約の際に初めて聞いて、とてもビックリしたそうです。

 

マツダ NAロードスター レストア
レストア作業場へ。愛車と久々の再会です!

 

まず、「ご自身にとって、ロードスターとはどのような存在か?」をお伺いしました。

「私にとっては、『クルマならロードスター!』です。他にも代わりはあるとは思いますが、ロードスターは値段が手頃で楽しく乗れるクルマ。今回レストアしたのであと25年は乗るつもりです。ボンネットを開けて眺めるだけで自分では何もしませんが、それすらも楽しく感じます」と、佳嗣さま。

その言葉に眞里美さまは、「好きなものは、自分のそばにずっと置いておきたいですよね。ロードスターも同じことだと思います」と、応えます。

 

マツダ NAロードスター レストアマツダ NAロードスター レストア
まずは運転席から、レストアの出来栄えを確認

 

もともと、コンバーチブルのクルマに強いあこがれを持っていたという佳嗣さま。学生時代には留学先のアメリカでイタリア車の中古を検討したものの、タッチの差で他の人に先に買われてしまった思い出もあるそうです。

「その後、社会人になってから『ユーノス ロードスター』が発売されました。発売の翌年に登場した『Vスペシャル』を見て、『グリーンの外装、タンの内装、ナルディ製のウッドパーツ』の組み合わせに惚れ込み、地元のディーラーで契約しました。」(佳嗣さま)

 

その後、1992年から26年間ご愛用いただいてきた、このロードスター。これまでで一番の思い出を伺いました。

「いろいろなところに行きましたが、特に印象に残っているのは納車後の慣らし運転で、当時住んでいた神奈川県の厚木から山形県の蔵王まで妻とドライブしたことです。さくらんぼ狩りなどにも行って楽しみましたね」(佳嗣さま)

お二人の歴史も、このクルマには詰まっています。

 

マツダ NAロードスター レストアマツダ NAロードスター レストア
ボンネット内やフロア下もしっかりチェック

 

レストアを終えた、ロードスター。これからはどう、乗っていくのでしょうか?

「オープンカーなので、春から秋にかけての季節に乗るのが一番気持ち良いと思いますが、妻が日焼けを気にするので今はハードトップを装着して年中乗っています。これからも、今までと同じように乗っていきたいと思っています。ロードスターは主に遠出用に、でも、多くの荷物は積めないので日帰り旅行用ですね。飼っている犬が大きくなってしまい、ソフトトップを折りたたんだスペースにはもう乗せられないのが、少しだけ残念です」(佳嗣さま)

さすが、「ロードスターならでは」のお話ですね!

 

マツダ NAロードスター レストア
レストア事業担当と一緒に記念撮影

 

また、レストアサービスを受けられた感想を伺うと、

「ロードスターが好きな人は、ぜひやってください。新車価格と比べて相対的には高いと感じるかもしれませんが、これから数十年を乗り続けるのであれば、やらなくてはならないこと。そして、それに見合う価値があると思います。」(佳嗣さま)

「小さな自動車工場がやるのではなく、マツダのような大きな会社がレストア事業をするということに、マツダ独特のフィロソフィー、エトス* を感じています。これからもぜひ続けてください。」(眞里美さま)

* 性格、気風などの意味

 

そして、「今後のレストア事業の成功と、日本の新しい自動車文化の創造を妻と共々、祈っております」(佳嗣さま)と、これからのマツダに対する期待も寄せられました。

我々も、身が引き締まります。

 

4代目ロードスターの前主査で、今はロードスター アンバサダーとしてレストア事業に携わるマツダの山本 修弘(やまもと のぶひろ)は「今日のこの日を迎えられたことを、大変うれしく思っています。ロードスターは初代から最新型まで、お客さまに育てていただいているクルマ。レストア事業は、何よりもお客さまとの絆を深め、より多くのお客さまにNAロードスターに乗り続けて歓んでいただくためのものです。これから対象車種や復刻パーツなど、少しずつ広げて行きたいと考えています」と応じました。

 

マツダ NAロードスター レストア
納車式の終わり、執行役員の梅下からお礼のあいさつです

 

西本さま、これからも末永くロードスターとともに、素敵な思い出を積み重ねてくださいね!!

 

マツダ NAロードスター レストア
レストアを終えて再び走り出したロードスター、さらなる未来に向けて出発!!

 

 

■「ロードスター」レストアサービスについての詳細はこちらをご覧ください。

https://www.mazda.co.jp/carlife/classicmazda/na/restore/

 

カテゴリー:クルマ , イベント
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